鼻うがい
私はねこちゃんと暮らしていながら、猫アレルギーだ。
元々鼻炎になりやすい体質だし、花粉症。昔から、うっすら鼻が詰まっているのがデフォルト。そこにねこちゃんがやってきて、鼻水もくしゃみも止まらなければ、鼻の中は信じられないくらい痒いし、目も痒くて白目がぶよぶよになってしまうという満身創痍状態。
店長に今日鼻声じゃない?あ、アレルギーか。って、毎出勤言われていた。
とはいえ、先々月くらいまでは、ねこちゃんアレルギー用の薬を飲んで症状を和らげていたので、デフォルト状態で過ごしていた。
でも薬を切らしてしまってからは病院にいくタイミングをなかなか掴めず、今日まで薬無しで生活してきた。ふと、あれ?薬なくても大丈夫かも?と先週あたりに思った。
しかし、ここ2.3日鼻の雲行きが怪しくなり、遂に今日鼻が爆発した。今日だけで5年分くらいのくしゃみをした。いつもなら外に出れば和らぐのに、全然和らがない。だけど病院に行く時間はないし、市販薬は効かない上に高くつく。
母の助言で、鼻うがいを買うことにした。
鼻うがい。
おっさんがするイメージだった。普段気にも留めたことがなかったので、探すのに少し手間取った。そして意外と1000円くらいした。高い。
どうせ気休め程度のものに1000円か、、、とかなり渋々買った。
だけど、人間の断面図が鼻うがいをしているパッケージデザインを見ただけで、若干鼻づまりが解消された。完全にプラシーボである。
柔らかいプラスチックのボトルに液体を入れて、穴が空いた蓋をつけて、鼻の穴にあてがって、ボトルをへこますと鼻の穴に液体が入ってくるシステム。それで、その液体を鼻or口から出すらしい。生理終わりがけにたまに使うプチシャワー??と同じ原理。
鼻に水って、プールのやつじゃん、あれめっちゃ痛いじゃん。怖いなあ怖いなあ。と怯えながらも、私は肝が据わっていることに定評がある(?)ので、さっそくチャレンジした。
アーーーーと言いながら洗浄すると余計なところに液が入らなくて安全らしいので、アーーーーと1人でいいながら注入した。
溺れたのかと思った。
昔、スイミングスクールに通っていた時のことを思い出した。
鼻からも口からも水。
鼻から水を吸って痛くなる可能性と隣り合わせの行為に震えた。
しかも、直前に男梅シートを食べたからなのか、鼻から口を通ってくる液がしょっぱい。汚い話だけど、百味ビーンズの鼻くそ味を思い出して、ヴァッてなった。
だけどそんな試練は一瞬。
ここしばらく感じたことのない爽快感が鼻にやってきた。鼻がスースースースーした。スースーしすぎて鼻の穴が寒かった。すごい!!!
液体が1回20ml必要で、それを使い切るまで行為を繰り返さなくちゃいけないのは大変だけど、この爽快感は他にないものがある。
こりゃ大変なことだ、と鼻うがいしながら思ったけど、めちゃくちゃスッキリする。しかも、猫ちゃんと一緒にいても鼻が痒くならない。なんならこれを書いている今も鼻が通っている。すごい...... 。
鼻うがいは、私が鼻を詰まらせたまま生きたかもしれない人生を少し明るくしてくれた。
鼻うがいマスターになろうと思う。